大和高田支部 京都大久保駐屯地体験入隊

支部便り
大和高田支部 大和高田支部長 徳井教寛

防衛協会支部活動の一貫として、広く一般に自衛隊と接する機会を増やすべく商工会議所等の経済団体への働きかけを計画しています。その手始めとして弊社の社員で体験入隊を実施いたしました。次はその参加者の一人の体験記録です。

「自衛隊への体験入隊を経験して」
寧薬化学工業株式会社 加藤 怜斗

寧薬化学工業株式会社 加藤 怜斗

寧薬化学工業株式会社 加藤 怜斗

 

京都大久保駐屯地に一泊二日で会社から体験入隊に行きました。期待と不安の気持ちで向かいます。正門の前迄来ると雰囲気が違い緊張感でピリッとした空気を感じました。
隊員の方々の真剣で険しい表情を見ると、より一層緊張します。
今回学んだことの一つは切り替えの大切さです。訓練や作業をしている際は高度に緊張した真剣さと緊迫感です。
しかし、訓練や作業が無いときは和気藹々として自分たちにも気軽にお話して頂きました。本気で打ち込む時とリラックスする時の切り替えの大切さを目の当たりにしました。
しかし実行は難しく容易な事ではありません。少しずつ自分がそして自分の影響で周囲の人達及び会社でそれを活かしていくことが今日の経験を活かすことになると思います。自衛隊での生活は非日常な事が多く、先ず時間厳守の実行が徹底されています。
そして羞恥心を捨て人前で大きな声を出すこと。団体行動での行進、挨拶の徹底など平生敢えて意識していない色々な経験をしました。ベッドメイキングでも皺が無いこと、シーツや毛布も何枚も使うことなど驚きの連続です。

時間厳守の徹底と言う割には掛け時計が少なくほぼ全員が腕時計を着けて自己管理を行うのが当たり前の生活です。自分と比べまだまだ周りの人に頼りきっていて仕事が、一人では出来てないのを実感しました。会社でも時間を気にしながら作業をしていますが、自衛隊の経験を見習い皆で改善していかねばならないと思いました。

団体行動は会社でも連携をとる上で不可欠です。一人でも遅れたりすると皆に迷惑がかかります。遅れた人がいる場合は、その人を皆で手伝い足りないところを補う団体行動も大切であると学びました。
私が出来なくて遅れている作業があり、同じ班の人達に助けてもらい無事終了できた事例もあります。
全員が一つの目標を目指していると団体行動が成立して助け合いが生まれます。仕事も同じで一人でも違った目標に向かっていると上手く連携が取れなくバラバラになってしまいます。今まで以上にお互いが助け合い補い合う団体行動の職場にしていきたいです。

次に羞恥心を捨て人前で大きな声を出す訓練です。普段はそんな機会も無く私は人前に出ると少し緊張してしまう性格で、会社でも時としてそのような一面が出ます。
今回は全員が皆の前で大きな声を出す訓練をします。私の順番になり思い切ってやって見ました。すると心がスッキリ晴れた気分になり以前にも増して大声を出すことや、人前に立つのが嫌で無くなった気がします。

今回体験したことの全てを活かすのは、なかなか無理かも知れませんが少なくとも参加したメンバーの、記憶や体感や考え方などの面で、今までに無い影響を与えていると思います。
私もその一人です。体験入隊で得たものを少しずつでも実行しながら、周りの人達に伝達し会社で活かすことが出来れば、時間をとって教えて下さった、自衛隊の担当教官の人たちの熱意に答えることが出来ると思います。有難うございました。

訓練中の筆者

訓練中の筆者